- 監督はつらいよ
-
- とある夏の夜。1件の傷害事件が発生した。
- 被害者は、ルネイ・マクティア。
- サッカー1部リーグ所属「サンオーシャンFC」の監督を勤めている人物である。
- このルネイ監督は、今期からサンオーシャンFCの指揮を執っているのだが、3−4−3という超攻撃的なスタイルを採用し、弱小だったクラブを前半戦4位で折り返すチームへと飛躍させた辣腕である。
- しかし、一方で結果重視の姿勢をとっていたため、チーム内の人間関係などには一切気を配らず、ワンマン的な采配を振るっていたことから、チーム内では「KY監督」と揶揄されることもあった。
- そんな中、監督が帰宅中に何者かに腹を刺され、路上で意識を失って倒れているのが発見された。
- (幸い、発見が早かったため一命は取り留めた。)
- なお、倒れていた監督は、自らの血で数字の「1」という文字を書いていた。
- そして、捜査の結果、容疑者は以下の4人に絞られた。
-
- 容疑者A:光大寺 源三(こうだいじ げんぞう) サンオーシャンFCコーチ
- 容疑者B:下霧 康平(しもぎり こうへい) サンオーシャンFCフォワード
- 容疑者C:南館 雄二(みなみだて ゆうじ) サンオーシャンFCスカウト
- 容疑者D:氷高 雅斗(ひだか まさと)
-
- 以下は4人の任意の事情聴取における証言である。
-
- 光大寺 源三:「そりゃ、たしかに監督とは采配面でもめることもありましたけど…。
- 犯行時刻のアリバイですか?帰宅途中でしたよ。」
- 下霧 康平:「毎試合スタメンで使ってもらっていたので、今チームで得点王なんですよ。
- アリバイについては、証明できませんね。」
- 南館 雄二:「何でもっといい選手をとってこなかったんだと、就任当初起こられましたけどね。
- 僕だって、一生懸命やったんだけどなぁ…。アリバイを証明してくれる人はいませんよ。」
- 氷高 雅斗:「そりゃ僕はリーグ首位のFCスターズのファンですけど、そこまでいれこんでません。
- 犯行時刻なら、駅に向かう途中でしたよ。」
-
- さて、4人とも嘘をついていないとしたら、犯人は誰でしょう?
-


- 解答
-
- 被害者の残した「1」は、彼の採る3−4−3のスタイルでゴールキーパーにあたる。
- 容疑者の中で、GKなのは光大寺源三(イニシャルがGK)。
- なお、下霧は動機がない、南館は「1」と結びつかない、氷高は「1」位のチームのファンではあるが、監督がそれを知っていたとは考えにくい。
- よって、犯人は光大寺源三。